「ポストコロナに再スタートを」

(公社)徳島県栄養士会 会長 松村晃子

「目には青薬山ホトトギス初鰹」という俳句のように、爽やかで新緑の美しい季節となりました。令和5年度がスタートして1か月余り、今年は長いコロナ禍のトンネルからようやく出口が見えて来ました。会員の皆様におかれましては新しい環境の中、ポストコロナの業務に向けて思いを巡らせていることと思います。

令和4年度の主な出来事を振り返ってみますと、6月の総会での理事改選、7月には本会主体の栄養ワンダーを開催、10月から半年間、6年ぶりとなる国民・県民栄養調査事業を受託、1月には植物油協会の講演会を開催できました。その他県や市町村からの受託事業も例年通りに行っております。各協議会での活動もコロナ感染対策をとりながら予定通りに実行できました。さらに本県から初めて日栄生涯教育における「認定管理栄蓑士」が誕生しました。お陰様で順調な活動を進めることができました。しかしながら令和4年度の会員数は431名であり、残念ながら前年度(437名)より6名の減員となりました。コロナ禍における会員数の維持が難しい状況は全国に広がっていますが、令和5年度は再び会員増に向けて取り組みたいと考えています。そのような中、新入会員は昨年度の21名から27名へと増加していたことは明るい材料となりました。皆様には引き続き身近なところの非会員の方への声かけをお願いします。

さて、令和5年度は、4月から県民健康栄養調査結果の集計作業に3名のスタッフが取組んでいます。栄養士会として、昨年同様に栄養ワンダーの開催やコロナ禍でできなかった県民への健康増進・疾病予防啓発のイベントなども開催できればと考えています。

今年度中に、厚労省の第8次医療計画の基本方針に基づいて徳島県でも新たな医療計画が作成されます。その中で「医療・介護の一体化計画」に管理栄養士・栄養士が参画し、多職種と連携して地域包括ケアシステムの輪の中で活躍することが期待されます。昨年は介護支援専門員協会や市町の地域包括センターから依頼を受けて高齢者の栄養についてお話をする機会がありましたが、栄養ケア・ステーションの認知度はまだまだ低いのが現状です。引き続き皆さんと職域や世代を超えた情報交換ができる環境や、在宅にいても活躍できる栄養士・管理栄養士を発掘して行きたいと考えていますのでよろしくお願いします。

最後になりましたが、今年度の総会は6月11日(日)に開催予定しています。年に一度の総会であり、会員の声を発信できる場ですので直接会場で、あるいはwebでお会いしたいと思います。運営にはご迷惑をおかけすることもありますがPCやスマホからも参加可能となっておりますので皆様の積極的なご参加をお待ちしています。

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会長メッセージ_ポストコロナに再スタートを

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